「はい、でもさぁ」「はい、でもだってさぁ」

~もしかすると、あなたもこの会話のわなにはまっていませんか?~

 日常の会話のなかで、

何となく後味が悪い、

会話が終わってもしばらく不愉快になる。

それもいつも決まった相手!

このような経験はありませんか?

《交流分析理論》

心理カウンセリングの理論の一つです。

交流分析とは、「フロイトの精神分析理論を平易にわかりやすく分析した理論とも言われ、人と人との交流を分析し、

より良い交流や生き方を目指す」ものです。

その中でも今回は、《ゲーム理論》についてお伝えします。

なお、ゲームといっても楽しいものではなく、この後の例文のように、不愉快に終わる会話のやり取りを、交流分析ではゲームと呼んでいます。

決まったルールに基づき行われるからなのでしょう。

 ゲーム理論に登場する人物は、最低2人です(会話は2名いないと成立しませんから)そして、ゲームを仕掛ける側と仕掛けられる側に分かれます。

この仕掛けたり仕掛けられたりする行為は、お互いに無意識で行っています。

だからこそ、毎回同じことを繰り返してしまうんですね(逆に考えれば、どちらかが気づけば、不愉快な結末を回避することも可能です)

 論より証拠。早速具体的な例を挙げてみましょう。

ゲーム理論の中でも、ポピュラーな

「はい・でもゲーム」です。登場人物は次の2人です。

Aさん:Gwに旅行を検討中(仕掛け人)

Bさん:友だち(仕掛けられる人・カモとも言います)

 

『はい・でもゲーム』

Aさん「このGw、何処かに旅行に行きたいんだけど、何処かお勧めある?」

Bさん「そうだな、ヨーロッパなんかどう?」

Aさん「うん、いいね。でもなぁ。飛行機だろ?長時間狭いところは苦手なんだ」

Bさん「そうか・・・じゃあ、国内のバスツアーはどうかな?」

Aさん「はい、でも、道路が渋滞しそうだしな・・・」

Bさん「じゃあ、新幹線でどうだ?この時期、東北は新緑が見ごろらしいよ」

Aさん「はい、新緑いいですよね・・・でも、なんかいまひとつかな」

Bさん「そうか・・・難しいなぁ(しばし考え込む)」

Aさん「もっと、しっかりと考えてくれよ。どうせ他人事だと思ってんだろ?」

Bさん「なんだと?いい加減にしろ!」

 

『はい・でもゲームの特徴』

仕掛け人Aさんから会話はスタートします。BさんはAさんの質問に一生懸命応じます。

Aさんも「はい」と一度は同意を見せながら、「でも」と否定し、Bさんのアイデア・意見を否定し続けます。このAさんの言葉から、「はい・でもゲーム」と呼ばれます。ことごとく否定され続けるBさん、どれほど温厚であっても、怒るのは無理もありません。

 

注目したいのは、最初は受け身だったAさんが、最後「もっと、しっかり考えてくれ」とBさんをなじり始める点です。

このように会話の途中で役割の交代が見られるのも、ゲームの特徴の一つです。

 

『はい・でもゲームにある不快な感情』

Aさん・Bさんのやり取りの結果生じる感情は、どちらも「もうやってらんない」です。

そして仕掛ける側のAさんには、さらに「相手に無力感を与えてやった!」です。このやり込めた達成感を無意識のうちにAさんは味わおうとしているのです。

仕掛けられる側を「カモ」とも言いますが、まさに「ターゲット・カモ」なんですね。

仕掛け人は、このカモになってくれる人を見つけるのも上手いようです。

そのため、毎回同じタイプの人(今回であれば、親身に相談に乗ってくれる人)を探し出し、声を掛けます。

ドキッとした方、いらっしゃいませんか?

 ゲーム理論には、この他

「値引きゲーム」

「キックミーゲーム(私をけなして!)」

「世話焼きゲーム」

など幾つかパターンがあります。

 

それは次回ということで。

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