【心理カウンセラーは何を考えているの?】Vol.2
~WE思考とME思考~

心理カウンセラーの佐藤城人です。今回2回目の投稿です。よろしくお願いいたします。

想像してください。あなたが会社の運動会の応援団を任された場面を。
応援するならば、次のどちらのセリフですか?

(1)「赤勝て、白も負けるな!」
(2)「赤頑張れ、白も頑張れ!」

前回の投稿では、『具体的思考と抽象的思考』について述べました。運動会の例では、1が具体的、2が抽象的思考です。前者は、数字や計算に強く、結果重視でゴールに向かって直線的に進むタイプです。これに対し後者は、努力・頑張るなどのように、途中のプロセスを重視する点に特徴があります(詳しくはこちらをご参照ください

今回は、『WE思考・ME思考』です。そして、この『WE思考・ME思考』を縦軸、前回の『具体的思考・抽象的思考』を横軸にし、4つの領域からも考察を深めます。
WEとME思考の大きな違いは、仲間に対する意識の持ち方と周囲の目を気にするかしないかという点です。WE思考の人は、仲間意識が強かったり、人から見て自分がどのように映るのかを気にしたりします。逆にME思考は、個人を重視し、自分は自分と捉えます。

《WE思考の特徴》

WEタイプは、「私たち」を基準に考え行動します。相手と自分の境界線が明確ではないため、相手のことを自分のことのように捉えます。その結果、相手からの依頼を断れず、多くのことを引き受けてしまいます。また、相手を案ずるあまり、必要以上に相手の領域に踏み込んでしまうこともあります。周囲に影響されやすいのですが、誰とでも付き合える、社交的なタイプです。
このタイプの仕事に対するモチベーションは「奉仕」です。「みんながいるから大丈夫」「君のおかげで、みんなが助かるよ」などのように、仲間への奉仕を意識して言葉をかけるとやる気になります。反対に「自分で考えてやってください」のように、個人を意識した言葉には不安を感じます。

《ME思考の特徴》

MEタイプの基準は、「私」です。相手と自分との境界線を明確に意識するため、嫌なことを嫌と断ったり(言葉で表現出来ない場合、無視という態度で表します)、敵と味方を明確に区別したりします。利己主義で気難しい印象を与えますが、何事にも冷静で、自分を見失うことのないタイプです。
このタイプの仕事に対するモチベーションは「自己実現」です。「これは君にしか任せられない」「君だけが頼りなんだ」などのように、プライドを刺激されるとモチベーションがあがります。反対に「誰でもできる仕事だから」のような発言には、たとえ本人を安心させるつもりであっても、ほとんど反応しません。
WE思考とME思考、いかがでしょうか。職場のストレスで考えた場合、「仲間外れ」をストレスと感じるか、「自分を表現出来ない」ことをストレスと感じるのか、WEとMEの思考の違いを知っていると、理解も深まります。
次に、前回の『具体的思考・抽象的思考』と今回の『WE思考・ME思考』それぞれを縦軸、横軸で考えてみます。図のように4つの領域に分けることができます。それぞれを、『リード型・アイドル型・ルール型・理想型』と名付けました。

《(1)リード型》 具体的・WE思考

他者に負けることが嫌。勝ち負けにこだわるタイプです。挑戦することを好み、具体的に成果を出すことに喜びを感じます。物事を数字や結果で捉える傾向が強く、冷たい印象を与えますが、向上心に溢れる努力家。実務面において集団を引っ張るリーダー的存在です。
勝つことや成果を重視する勝間和代さんが代表です。

《(2)アイドル型》抽象的・WE思考

仲間から嫌われることが嫌。誰からも好かれたいタイプです。周囲の感情の機微に敏感です。無視されることが一番辛く、嫌と言えずに引き受けてしまい落ち込むこともあります。基本的には気配り上手、人情味のある付き合い上手な、ムードメーカー的存在です。
気配り上手な阿川佐和子さんが挙げられます。

《(3)ルール型》 具体的・ME思考

分からない、知らないことが嫌。一人で研究、分析、収集するタイプです。自らのルールが大切で、他者をライバル視するリード型とは異なり、自分をライバルと捉えます。計画通りに進まないとイライラしますが、知識やデータをもとに分析する参謀的存在です。
論理的に分析し説明上手な池上彰さんが代表的タイプです。

《(4)理想型》 抽象的・ⅯE思考

許せない価値観が嫌。自分の理想の世界を何よりも大切にします。確固たる信念や美意識が周囲と異なっていても気になりません。自分らしさを追及する職人・芸術家タイプです。戦術家的なルール型に対し、一段高い見地から戦略や理想論を語れる相談役的存在です。
宮崎駿アニメ監督が代表。完成期日や予算よりも、自分の世界観を重視するからです。

この4つのタイプ、優劣がある訳ではありません。それぞれに長所短所があります。

そして、ストレスの    観点で捉えた場合、

《負けることが嫌なリード型》
《嫌われることを嫌がるアイドル型》
《自分の計画通りに進めたいルール型》と
《自分の世界観を実現したい理想型》
このようにストレスとなるポイントも異なります。

さらに、集団の運営という観点から見ると、Aリーダー、Bムードメーカー、C参謀(ルール型)、D相談役(理想型)と、ちょうどこの4つのタイプが存在すると集団は上手く機能することがわかります。

次回は、この4つのタイプの相性や組織の運営という観点から考えてみます。

エスポワール代表 心理カウンセラー 佐藤城人(しろと)

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