【心理カウンセラーは何を考えているの?】~抽象的思考と具体的思考~

【心理カウンセラーは何を考えているの?】~抽象的思考と具体的思考~

今回初めて投稿いたします。心理カウンセラーの佐藤城人(しろと)と申します。

個人のカウンセリングだけではなく、企業様向けのメンタルサポートなども行っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

カウンセリングでクライエントの話を伺いながら、カウンセラーが何を考えているのか?

私は、相手の気持ちに共感しながら、その人の思考パターンも聴くようにしています。

私たちの思考パターン、これが気持ちや行動にも影響を与えるためです。

今回は、「具体的思考と抽象的思考」この2つの思考についてです。

この2つの思考が、実際にどのような違いを見せるのか、早速検討してみましょう。

「あなたの会社はどのような会社ですか?」

この問い掛けに対して、あなたは、どのようにお答えになりますか?

次の2つからお選びください。
①「うちの会社は、従業員が○○人、資本金が××円、全国の支店数が△です」
②「うちの会社は、みんなが家族同然、和気あいあいとした雰囲気です。社訓は信頼」

この2つの違いは、①が数字など具体的に捉えている点に対して、②は抽象的に捉えている点です。具体的思考と抽象的思考の特徴をまとめてみました。

《①具体的思考の特徴》

数字に強く、具体的に物事を考えられる人。ゴールを明確に意識し、ゴールに向かって直線的に進めます。計画を立てたり、物事を分析したりすることに長けていて、即断即決タイプです。当然ゴールから逆算もできますから、良くも悪くも「結果がすべて」、成果主義を歓迎します。

《②抽象的思考の特徴》

上記の例文の「和気あいあい」「信頼」などの抽象的な関係、これは一つひとつの段階(プロセス)を経た結果です。

従って抽象的思考タイプの方は、過程を大切にします。

決断に至るまでも時間をかけ、慎重に吟味します。

目標が抽象的表現なため、ゴールを見失うときもありますが、ひた向きな姿など「努力」を好むタイプです。

(なお、この違いはどちらかが間違っているとか、悪いというものではありません。また、ゼロか百かでもありません。誰もが両方の思考はできます。ただ、どちらの傾向が強いかという点、この違いに着目しています)

具体的な例をひとつ。例えば、ラグビーなどの試合で惜敗した場合、
「何で負けたんだ。勝たなきゃ意味がないだろう」と
怒るメンバーと「ここまで一生懸命やったんだから、それでいいじゃないか」と納得するメンバー。

両者の対立、青春ドラマにありがちです。

この両者、前者の発言が①の具体的思考、後者②が抽象的思考から発せられた言葉です。

このように、思考パターンが異なると、使用する言葉にも違いが現れることがわかります。

では、次の質問。あなたはオリンピックの選手に選ばれました。決勝直前のインタビューです。何と答えますか?

①「金メダルを取ります」 ②「一生懸命頑張ります」

この①と②、これも具体的思考と抽象的思考の違いです。そして結果を出しやすいのは、①の具体的思考で、理由は脳の性質にあります。

私たちの脳は、明確にイメージできたことに向かう性質を持っています。

従って結果を出すためには、数値化・場面化するなど、出来るだけ具体的にイメージすることが求められます
(これは、引き寄せの法則などでもよく言われることです)

このように良い結果を得るためには、①のように明確に宣言し、脳にインプットする方が良いわけです。

ただし、長い人生、短距離走ばかりではありません。

たとえば、「A企業に就職したい」「B大学に入りたい」

これは、①の具体的思考です。しかし、これはあくまでも手段であり、最終目標ではありません。

大切なことは、「A企業に入り、○○をしたい」、

「B大学で、○○を学びたい」の○○の部分です。

本人の理念と言ってもよいでしょう。これは、②の抽象的思考の領域です。

 

私のカウンセリングルームには、
「全然やる気が無いんです。せっかく一流企業に入れたのに・・・」
「大学の授業がつまらないんです」などで訪ねる方も多いです。

このような場合、『途上のゴールを最終ゴールと捉えてしまっている』

ないしは、『手段と目的の混同』です。これでは、なかなか次のステップへは進めません。
では、どのように打開すれば良いのでしょうか?

「○○を得る(達成する)ことによって、あなたは次に何を得たいですか?(得られますか?)」

「○○ができる(達成)ことによって、あなたは何を実感しますか?」

この2つの質問を、何度も投げかけてください。この問い掛けにより、具体的な思考から抽象的な思考へと移行させることができます。次の例文をお読みください。

上司「A企業に入社して、君は次に何を得たいですか?」

部下「出世したいです」

上司「では出世できたとします。次に何を得たいですか?」

部下「貯蓄です」

上司「では貯蓄ができたとします。次に何が得られますか?」

部下「名声です」

上司「では名声を得たとします。それによって何を実感しますか?」

部下「喜びです」

上司「喜びだね。じゃあ、喜びを得たとして、次に何が得られますか?」

部下「自分を支えてくださる人への感謝」

上司「なるほど、支えてくださる人への感謝ですね。

ではそのために、まず何から始めますか?それを、いつから始めますか?」

このように、部下の最終ゴールが「支えてくださる方への感謝」と分かりました。

その目標に向かって、「まず何から始めるのか?いつから始めるのか?」

この質問を投げかけることにより、具体的な行動とスタートラインを明確にすることができるのです。

今回は、『具体的思考と抽象的思考』、この2つをご紹介しました。

そして、両者の思考に基づくゴール設定の大切さもお伝えしました。

次回は、仲間志向と個人思考です。

エスポワール代表 心理カウンセラー 佐藤城人(しろと)

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